2013/07/14

残り5日です。


RF?終了まで残り5日の日。
まだまだ眠れない日が続いていました。
https://readyfor.jp/projects/On_The_Road/announcements/3691

こんにちは!
現地スタッフのひろよです。

「学校に行けない子どもたちに、学び場の贈り物を!」
この挑戦も、残す所5日になりました。
(7月9日23時終了)

現在、118名の方々により、
1,069,000円のご支援を受け71%まで達しています。
本当にありがとうございます!
後5日間で、残り431,000円を集めなければ、100%に達しません。

今までご支援して下さった皆様、暖かい言葉をかけてくれた皆様、
このプロジェクトを開始してから、多くの方々に支えられてここまで来ました。
その皆様と一緒に達成したいと思ってますので、今一度ご協力お願い致します。

マザーベイビースクールの私立化。

これは、私たちの目標でもあり、子どもたち、親たちの期待でもあります。
卒業証明書、そんなに何が大切なのか…。
疑問に思う方々は少なくないと思います。以前にも書かせて頂きましたが、
これが無ければどうなってしまうのかお伝えしたい。

インドでは、大昔の日本の士農工商制度のような、
紀元前13世紀に制定されたカースト制度がありました。
過去形なのは、インド憲法施行による共和国成立で、1950年に全廃されています。
しかし、5000年以上の歴史を持つもの。
未だ人種差別的に根強く残っているのが現状です。


カースト制度には、ヴァルナという枠組みがあります。
ヴァルナは、4つに分かれており、

・バラモン=祭司(神聖な職に就け、儀式などを行えます。)
・クシャトリヤ=戦士(王や貴族など武力や政治力を持っています。)
・ヴァイシャ=商人(商業や製造業に就け、平民とも言われています。)
・シュードラ=奴隷(一般的に人が嫌がる仕事に就き、人種差別をも受けています。)

更にはこの4つのカースト枠に属せない、アチュートと呼ばれる不可触民がいます。


下層カーストは、高等教育を受ける事が出来ずに、
知識や才能があっても良い仕事に就けない、
上層カーストが多い職だと尚更で、
優秀な下層カーストでも重要な役割を与えてもらう事が出来ません。

カーストは親から代々受け継がれたもので、
生まれた後に自分が選択する事は不可能です。

変更する事も基本的には出来ません。
(宗教的な輪廻転生の思考により、過去生の結果次第で、
来世のカーストが上がる場合もありますが、かなり稀な事です。)

教育然り、結婚も同じカースト内での結婚です。
親が決めた相手との結婚が基本的で、
若い女性だと10代には自分の意思とは裏腹に嫁がされます。

インド全土では、このカースト制度によっての児童労働、
ストリートチルドレン、女性労働の問題が重視されているとは言え、
まだまだ改善が出来ていません。
人口も増えいくばかりで、押さえきれない部分があります。

児童労働をする子どもたちは下層カースト、
それを雇うのは教養のある上層カースト。

たとえ雇い主が警察に逮捕されても、上層カースト故に無罪や執行猶予、
不起訴になるという矛盾も報告され、政府の対応が遅れている事も事実です。
また、この制度の仕組みにより、自分の立場に苦悩して自殺者が多い事も事実です。

以前新着情報でもお伝えしたように、
インドでは女子に対して差別のような物があります。
なぜなら結婚する際にダヘーズという、日本のいわば結納金。
こちらでは、女性側から男性側に支払われます。
このダヘーズで家庭の経済が崩壊されるのならば、
女子は産みたくない。と思う人も沢山います。
更には結婚後も、ダヘーズの額が少なかったなどの理由から、
相手側から虐待を受けたり、最悪殺害や自殺という事件もあります。
このカースト制度があるヒンドゥー教では、離婚という言葉は無いに等しいのです。
そのヒンドゥー教徒は、インドの約80%を占めています。

マザーベイビースクールにも、この下層カーストの子どもたちがいます。
その中の一人は飛び抜けて賢く、テストでは満点を取ったり、
他の学校へ通うレベルが上の子よりも、
出来が良い!とインド人教員も太鼓判を押しており、
下層カースト枠での高等学校進学をサポートしようとも視野に入れています。

女子生徒にも、結婚だけではなく、多くの選択が可能という事を学ばせています。
もちろん結婚は素敵な事です。(私はまだわかりませんが…笑)
でも、子どもたちの中で、「お嫁さん」が夢の子は居ませんでした。
総理大臣の夢を語ったのも、女の子でした!

最近では、高等学校、大学にも下層カースト枠が出来、

誰しもに「チャンス」があるのです!

それには、卒業証明書が必要なのです。

進学には必ず、この一枚の紙が必要なのです。

それが、今です!

子どもたちは、本当に一生懸命勉強をしています。
解らない事に悔しさも覚え、その思いがあるから、
理解した時の顔はなんとも言えない表情を見せます。

勉強以外にも、皆で何かする事。
チームで協力する事。
協調性も学んでいます。

それは、この学校が無ければ解らなかった事かもしれません。
だから、マザーベイビースクールでは、喧嘩はしますが(笑)いじめはありません。
皆が大切な友達です。

現在は、教育を受けていると男女平等を理解出来ている結果も出ており、
女性=家庭という概念も、取り払われる時代がいつか来ると思います。
教育を受けている下層カーストの、職業選択も徐々にですが広がってきています。
女性でも、政府内で有力な人材として働いている人もいます。
お金が無くても、私たちのような活動をしている団体から支援を受け、
海外で活躍している人もいます。
このような将来を担う人間が増えれば、
母国で自分の国の子どもたちをサポートしようという考えも生まれたり、
政府を変えようという人間も増えていき、
より良い状況が村から州、州から国へと発展するのではないでしょうか?
(現地でも社会福祉団体はありますが、まだまだ少ないです)

それが例え、何十年、何百年かかっても…。

この文面を書く事に、私は凄く葛藤しました。
カースト制度、調べる事は無限に出来ますが、理解するのは絶対に無理な事。
ですが、沢山の方々に現状を知ってもらおうと書きました。

私はインド人ではありません。
かと言って、日本人でもありません。

日本で生まれ育った在日韓国人です。
差別も受けました。いじめもありました。
自分がどこの国の人間なのか…はたして人間なのかという思いをした事もありました。
その気持ちは、大人になっても心のどこかに潜んでいました。
だけど、ここの子どもたちと出逢って、どこの国の人でも良いじゃん!
って心底思ったのです。
親を恨んだ事、本当に後悔しています。
今は子どもたちにも負けないくらい、私は家族に感謝しています。
もし、私が両親から生まれていなかったら、ここにはいません。

国が違っても、環境が違っても、言葉が違っても、文化宗教が違っても…。
体感は出来ずとも、理解をする努力は出来ます。

このマザーベイビースクールの子どもたちに、
出来る限りのことを…。

そしていつか、子どもたちから

「夢が叶ったよ!」

と聞ける日が来るのを、
私は凄く楽しみにしています!!
日本で支えてくれている方々、海外から支えてくれている方々、
どこにいても、気持ちは一緒だと思っています!

皆様からのご支援、本当に感謝しています。
「ありがとう」以上の言葉があれば、それを知りたいです。
暖かい応援メッセージ、心が砕けそうになった時にいつも読み返し、
力をもらえています。
言葉にならないって本当にこういう事を言うんだなと、思いました。

皆さんとの2人3脚ならず、
2人何百…何千脚で、このプロジェクトを達成したい!!!

残り、5日間、もう少しお力をお貸し下さい。
よろしくお願いします!


いつも現地で私を支えてくれている、スタッフゆうこさんと子どもたち!


※今回の新着情報での情報は、私の調査結果と気持ちです。

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