今は夏休みということもあって、一緒に住んでいるマルコの家族に誘われ、マルコの実家へ行ってきました。
バラナシから6時間、デリーとバラナシの間にある町、『カーンプール』という町です。
こんな小旅行が出来るなんて初めて!
私たちは期待に胸を馳せ、電車に乗り込みました。
電車の中で既にうかれてたもんで、うっかり寝過ごしてしまいそうになったり、駅に着くなり客引きに囲まれたりで、早速ハプニングの連続。
この町はバラナシとは全然違います。
というか、インド自体、すごく大きい国だから、州によって様々な町の色があるんです。
カーンプルは観光客などほぼ来ない地元民で賑わう大きな町。
イスラム教が多いです。
地元の人たちはどこか田舎臭く、町自体もちょっと汚い。
でもそれはこの町の色。
すごくいいと思う。
サイクルリキシャーにチャレンジ!
観光客は来ないから、町の人々はすれてない。
物乞いもいるけれど、ずる賢い感じじゃない。
純粋な物乞いとでもいうだろうか。
とにかく外国人が物珍しいらしく、外にでればインド人に囲まれまくる。
見られまくる。
話しかけられまくる。
家に招待されまくる。
寄ってきてます、きてます!
そして囲まれてしまった‥
たったの一泊二日だけど、訪れた家や店は30件をくだらない。
本当の目的はマルコのお母さんが少し具合が悪いためのお見舞いなのに、ほぼお母さんと一緒にいられることが出来ないという・・・
私たちはあいさつ周りにカーンプールへ来たのか?と錯覚をもする。
さすがに夜は家でのんびりと・・・と思っていたらなんのその。
それでもマルコは、狭くて暑い家に何十人と友人や親戚を連れてくる。
学校を作った時のDVDを流し
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http://www.a-works.gr.jp/tabigaku/top.html
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そのあとはさらに、NEWS ZEROで放送された映像をひけらかす。
唖然。
こうして狭い部屋は襲われます。
マイコの前がおばあちゃん。
寝る前にはクタクタになっていたけど、暑くてシャワーに入りたい。
でもこの家にはシャワーがない~!
そこでマルコは考えてくれた。
またシャワーを貸してもらいに友達の家を回るという名の‥
「あいさつ回り。」
!!!ヒェ~!!!
さらに何件かに挨拶させに連れまわされ、そして結局、男子は近くの井戸、女子は家の中で、井戸から組んだ水でのシャワーとなった。
もういいよ、寝かしてくれ。。。
そんな時、今度は停電。(インドのほぼ全域に停電という魔の時間があります。)
寝付けない~。
いやっ、でも楽しかったなと、思い返すその寝付けない時間。
少しだけど、町の美味しいご飯やさんや、マーケット、チャイ屋さん、バラナシとは違った町の様子をみれたこと。
あいさつ回りは疲れたけど、マルコの育った町、家、マルコのお母さんに出会えたこと。
私は小さい頃に、大好きだったばあちゃんを亡くしているから、すごく嬉しかった。
インドでおばあちゃんに会えた気分。
私はおばあちゃん子だからなおさら。
そんなことを考えていたら、眠れない。
嬉しくて。
楽しくて。
心が眠れない。
そして、ばあちゃん、見事にそんな私の気持ちを察するんですね~。
電気がなくってめちゃ暑い部屋の中。
おばぁちゃんはずっとずっとうちわを仰いでくれる。
「心配しなくていいよ、寝られるまで仰いでいるからね」
そんな言葉が今度は胸に突き刺さって眠れない。
そしてちょっとボケているおばあちゃんのうちわは、私の顔にバシバシあたっていた。
そんな中、いつの間にか疲れと共に、眠りに落ちていった。
次の日も、組み込まれたあいさつ回りを経て、私たちは一時帰路へ。。。
最後にばあちゃんは言った。
「まいこ、カンプールに残っておくれ」
お!さすが、インド。
展開早っ。
そりゃ分かりますよ。
マルコ兄弟計8人。
その中の3人は、ばあちゃんと一緒に住んでるにもかかわらず、面倒を見ていない(笑)
そして以前紹介した、ばあちゃんの可愛い息子「アッチュー」
アッチューは息子に自分の親を任せ、一人バラナシへと渡り、今は彼の息子(ばあちゃんの孫)がばあちゃんの面倒を見ている始末。
アッチューの息子〝シャバーン〟&〝アマン〟
そりゃ心配ですね、ばあちゃん。
お察しします。
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ちなみに!
アッチューに関するブログはこちら
http://ontheroad-india.blogspot.com/2010/05/blog-post.html
きっと笑えるはず!第2弾も作成中!お楽しみあれ~!
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インドは暑い。
人も暑苦しい。
でも愛だって暑苦しい。
どれくらいの日本人が、こうして見ず知らずの人に、人懐っこく愛を与えられるだろう・・・
もし夏にクーラーや扇風機が壊れたら、私たちも夜中うちわで扇いでいてあげられるだろうか・・・
そんなインド人の愛の表現を私はとても素敵に思う。
見習いたい。
そして今日、どんどん寄ってくるインド人、ふと気付けば後ろにいる大人から子どもまでの長蛇の列の見送られ、バラナシへ向かう。
またすぐ来られるように、まいこはバラナシで頑張るからね、インドのまいこのばあちゃんっ!
・・・と、ばあちゃんからの愛を心に、まいこはカーンプールを後にした。
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